2011年12月25日 (日・祭・白) 主の降誕 (日中のミサ)

 

 

お話:エルメル・ディマルクト神父

  

第1朗読   イザヤ書 52章7~10節  

          「主は王となられる」

 

第2朗読   ヘブライ人への手紙 1章1~6節 

        「神は御子によって語られた」「御子は天使にまさる」
 

福音朗読  ヨハネによる福音書 1章1~18節

        「言(ことば)が肉となった」

  

飼い葉桶の聖家族3 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

- Christmas -

 

親愛なる友である皆さん、今日、私たちはクリスマスを お祝いするのですが、

家族や愛する人々のことを思うだけではなくて、

世界中の人々、特に 病気の人や 苦しんでいる人のことも 心に留めましょう。

 

 

今年は、世界各地で大災害がありました。東北をはじめ、

最近では、フィリピン北部のミンダナオも大洪水にみまわれ、

その死者の数が二千人に達していますが、

まだ多くの人は行方不明となっています。

 

皆さんにお願いがあります。これらの人々のために心を合わせて 祈るのは、

もちろんですが、今日のミサの献金を 私たちの愛の行いの一つとして

ミンダナオに 送って頂けるでしょうか。よろしくお願いいたします。

 

感謝をこめて、皆さんの上に 神の祝福を祈ります。

 

 

 

 さて 皆さん、御存じのように、今年の漢字として選ばれたのは、

「絆(きずな)」でした。

 

東北で起こった地震と津波による大災害と、

その後に起こった様々なことから、

多くの人は 友だちや家族との絆の大切さを再認識し、

再発見したのであろうと 言われています。

すばらしい気づきです。

  

私たちは このように危機に遭遇するとき、

誰かが身近にいてくれることを望み、

それを、ありがたく 思います。


 

 

確かに、世界中、どこにおいても、災害に会った人々は、

彼らの友人たちや 家族だけではなくて、世界中の人々から、

言葉だけではなくて、物質面においても、実際の行いにおいても、

直接の援助を受けて、多くの人々との結束を経験し、

人類は、ひとつであると感じ、

私たちの心は、ひとつに結ばれることを 求めています。

 

 

さらに、ここで、私は、「絆」を、そのような人間のあいだにあるものから、

霊的な、神との絆へと広げてみたいと思います。

 

実は、今日、お祝いしているクリスマスは、神が人間と結ばれた「絆」です。

神さま流の 絆の持ち方です。

 

 

永年のあいだ、預言者や、王、または、さまざまな書き物を通して

人類に語りかけてこられた神でしたが、人間との絆を結ぶために、

この世に入られて、ご自分を 人間の目に見えるものとされました。
 

神の み言葉が 受肉されたのが、私たちの主イエスです。

ですから、イエスを通して、私たちは神との絆を結び、深めることができます。

 

 

それだけではありません。 イエスが教えてくださったことは、

私たちが 神と絆をむすぶことを 望む以上に、

私たちとの絆を深めることを望まれているのは、神さまであり、

神さまは その絆を求めて、私たちを 探しておられるということです。

 

クリスマスとは 神が 私たちと 絆を結ばれた話であり、それの始まりです。

神は 私たちと絆を結ばれた結果、いろいろな形で 私たちと共におられます。

 

教会では、私たちは さまざまな秘跡によって 神の現存を経験しています。

 

私たちが 教会のメンバーと助け合い、

友情を深めるとき、神は そこにおられます。

 

 

 

イエスは言われました。

 

「わたしの兄弟である この最も小さな者の 一人にしたのは、

わたしにしてくれたことなのである。」 (マタイによる福音書 25章40節)

 

 

 

人を許すことに困難を感じている人、人と友達であることが難しい人、

人と一つになること、自分の過ちを認め謝ることが難しい人、

他の人と一致することが難しい人、このような人には、

どんな人間関係においても、

黄金律とされている 次の聖書の言葉がありす。

 

 「人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。」

            (ルカによる福音書 6章31節) 

  

 

 

私たちの主イエスは 私たちに、新しい掟を与えられました。

 

「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」

                   (ヨハネによる福音書 13章 34-35節) 

 

 

 

私たちが人々を愛し、その絆を 深めなければならないのは、

イエスが与えられた この掟に従うためであり、

他の いかなる理由のためでも ありません。

 

誰しも、クリスチャンであれば、イエスのこの掟に従うために 

最善を尽さなければなりません。

 

 

クリスマスには、私たちの主であり 救い主である 

イエス・キリストの誕生に思いを馳せるだけではなくて、

信仰に基づいて 日々の生活ができるように、

私たちの信仰を、再発見、再定義、更新しなければなりません。

 

 

このクリスマスが、みなさんにとって、

意義深い、喜びに満ちたものでありますように。

 

 

みなさんと共に このクリスマスを迎えられるのを 感謝しています。

 

みなさんに、神の豊かな祝福がありますように!

 

 

 

 

 

写真 記事 上: カトリック伏見教会 聖堂にて 祭壇前の飼い葉桶 (待降節~降誕節)

                                                     (2011年12月撮影)

 

 

 

 

                                            カトリック伏見教会