ホセ・A・ロペス 神父の最近のブログ記事

2011年4月24日(日)復活の主日

     

         お話:ホセ・A・ロペス神父

 

ゆきやなぎ 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キリスト教の典礼歴の中に、ふたつの大きなお祝いがあります。

そのひとつは、クリスマス。そして、もうひとつは復活祭です。

クリスマスでは、イエスの誕生を喜び、お祝いします。

そして、復活祭では、わたしたちに与えられる「新しいいのち」という、

神秘的なお祝いをします。


キリストと共に生まれる、キリストと共に住む、キリストと共に苦しむ。

悪に対して、葬られて、キリストと共に復活し、生きるようにと、

それは、今こそ......なのです。


わたしたちは「復活」というものを、死んでから起こることと

思っているのではないでしょうか。

しかし、今ここで、そのことをお話しましょう。

 

「なぜ、復活を死後のものとして扱わなければいけないのでしょうか。

『復活』は、今、現在、通用する、ひとつの生き方です。※1

『復活』は、愛する方法、働く方法、楽しみを享受する方法、

苦しみを受容する方法、癒しの方法、死に立ち向かう方法です。

『復活』は、将来、起こることだけではなく、

人との交わりや、自分を深めることなのです。

『復活』は、現在の自分を抜け出し、

新しい自分を発見するための、

行動を刻まれた、ひとつの現実なのです。」※2

 

聖金曜日から、わたしたちは、祈りの内に、特にキリストと共に歩んできました。

苦しみの中にいるひとたちのために、聖金曜日にも、

大震災の被害者のために、共に祈りをささげました。

 

慈しみ深い神よ、あなたはわたしたちの、悲しみや苦しみを全てご存知です。

東日本の大震災によって亡くなった全ての人たちを、

永遠の安らぎの内に迎えてください。

そして愛する人を失い、深い悲しみにある人々を、支えてください。

悲しむ人には、涙を拭ってくださる、あなたの愛のなぐさめに支えられますように。

希望と信頼のうちに、混乱を乗り越えることを、わたしたちは願っています」と。


 実に、聖金曜日あたりに、この大震災が起こってから、

ちょうど40日ほどになったのです。

「四旬節」なのです。日本に対して、今年は厳しい四旬節です。

 

でも、すでに、「四旬節」を越えて、「新しい出発・いのち」へと、

これから、日本がどんな生き方、どんなあり方、どんな方法で、

歩まなければならないのかを、ここでメッセージを

残してくださったのだと思います。

 

この大震災のことを思いながら、

本当に今、みなが、テレビを通してなどで見ていらっしゃるように

「ひとつのこころ」として、聖木曜日の「ひとつになろう」の聖歌のように、

日本だけでなく、全世界が、

日本に目を注いで、「復興」=「復活」へと、共に歩んでいます。

 

 

こういう出来事は、大きなメッセージに違いありません。

罰ではないのです。これは、神さまからの罰ではありません。

これは、悪の力の仕業です。

でも、それを、イエス・キリストが死を通して、復活したように、

日本も、復興・復活の方向へと、すでに、

わたしたちは共に歩んでいるのではないかと思います。


 

わたしたちは、今、キリストと共に、復活しましょうという恵みをいただきながら、

復興を願っている、東日本の大震災の被災者の方と共に、復活を迎えましょう。


この復活祭に洗礼を受けた人たちと共に、

わたしたちも、自分の洗礼の記念を思い起こし、

今からそのときの約束の更新をしましょう。

それを通して、より良い人生を、キリストと共に歩めるように、祈りましょう。

  

 

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(写真 記事上・下 ともに:カトリック伏見教会 聖堂横の庭の「ユキヤナギ(雪柳)」。

別名:「コゴメバナ」「コゴメヤナギ」英名・「thunberg's meadowsweet」。バラ科。

2011年4月撮影。)

 

 ※1: 「キリストを死者の中から復活させた神の力を信じて、

キリストと共に復活させられたのです。

(「コロサイの信徒への手紙」(2章12節)・新共同訳 聖書)

 

※2:フランスの著者 クレールケベールが記した言葉。

「なぜ、復活を死後のものとして扱わなければならないのでしょうか。

・・・(中略)・・・新しい自分を発見するための行動を刻まれたひとつの現実なのです。

それは自分の日常に価値を与え、人間関係を支え、日々を意味のあるものにするものであり、

終わりの時、どのように迎えるかによらず、最後の最後まで変わることがありません。

わたしは、自分がこれまでたどってきた道を振り返ってみるだけで、驚きと感慨のなかで、

復活の意味、復活の予兆を知ることができるのです。」

 

 

   

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